第1章 烏野高校一年生。
新しい学校。
一週間たった今でもなんか、嬉しい。
なんてったって1年4組。
小学校では3組までしかなく、4組はじめてだから新鮮かもなんてウキウキしてる私。
初日から仲良くなった友達もいるし、いいスタートきれて満足していた。
今日の昼休みはクラスで友達と昼食を食べていた。
一足はやく食べ終わって暇をしていた私は、
そういえば、クラスに眼鏡かけたでかい子いたなー。
…こわっ。
と、人間観察。
って見てたら、ちょっとイケメンかも。
なんて気づいてしまう。
せっかく高校生になったんだから、彼氏の一人や二人ほしいでしょ?
あ、二人もいたらだめだ。
浮気じゃん。
まてよ。
イケメンくんの隣にいるそばかすが多い子はちょっとかわいい。
うーん。
好きになるならカッコいいほうがいいかな?
いや、かわいい子も捨てがたい。
眼鏡もいい。
ていうか、なんてミーハーなんだろう私は。
友1「ねぇねぇ夏蓮。あの子かっこいいね!!月島…ほたるくん?」
友2「でも怖くなーい??夏蓮!声かけてきてよー!」
「いやっ、…むりむりむりっ…!!!」
友1.2「おねがいねー!」
友達は私が怖そうなイケメン眼鏡くんを見ていたことを知ってか、ニヤニヤしながら指差して言うと、その視線は私の元へと戻ってきた。
挙句の果て行ってこいと言われ無理だと否定し続けても、背中を押されてあっという間に彼の目の前だった。
…冷や汗だらだらだよ…。