第3章 そしてけんか。
無事に入部届けを出し終えた私は山口くんに誘われて、
月島くんをふくめた3人で帰ることになった。
門への道を歩いていると
ポーン、ポーン、
と、ここ最近聞きなれてきた音が…
なんて考えているうちに、月島くんの足は音のする方へ向いていた。
そして飛んできたバレーボールを、オレンジの髪の小さな男の子の真上で止めた。
蛍「へーっ 本当に外でやってる!」
?「ムッ!?」
蛍「君らが初日から問題起こしたっていう一年?」
山「ゲッ、Tシャツ寒っ」
「あぁ、もしかして、他の一年部員…。」
蛍「そ。」
?「か、かえせよ!」
ボールを取りかえそうとするちっちゃい男の子と、それを頭の上まであげる月島くん。
…性格悪っ。イケメンのくせに。
蛍「小学生は帰宅の時間じゃないの?」
ムカッ…
ちびを小学生っていうなんて!
私へのあてつけか!?
私だって、高いとは言えない身長なんですケド!