第4章 恋愛初心者【砂川誠】(俺物語!!)前編
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そして、放課後。
私と凛子は待ち合わせ場所の噴水の前で待っていた。
「どうしょ、もし振られたら…。」
凛子「大丈夫!勇気持ってっ!!」
武男「お~い、大和~!!」
「!!」
砂川「どうも。」
凛子「武男君~!!」
会って早々にイチャイチャしだす剛田君と凛子を私は見守った。
凛子「あのね、武男君…っ、……………………」
武男「なにぃ!?よし、分かった!!」
武男「砂!お前はここにいろ!!」
砂川「え…なんで」
武男「ちょっとトイレだ!!」
凛子「あ、わ、私もトイレっ!!」
そして二人はトイレへと向かった。
だが、気配は消えない。
森の方から、
とてつもないほどの気配がする。
剛田君の…。
砂川「……この前ぶりだね。」
「うん…そだね…。」
砂川「………」
砂川君も緊張しているのか、
少し頬が赤かった。
「あのさ…!!」
砂川「う、うん。」
「私、砂川君に伝えたいことがあるの…。」
砂川「え…」
「私、砂川君のことが…っっ!」
そこまで言うと、
砂川君の指が私の唇にあった。
やっぱり、迷惑だったかな…。
砂川「……そういうのはさ。」
「っ…うん。」
砂川「男の俺から言わせてよ。」