第19章 ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス 〜2〜
「や……あんまり期待しないで下さいよ。戦闘向きじゃないンですから。」
と谷崎さんが言うと、ずっと出た時からくっついていたナオミさんが、僕らの前でイチャツク。
…………
僕より下の白雪さんには見せちゃいけない。
僕はそっと白雪さんの目を自分の手で覆う。
そして、僕はある事を思い出す。
そういえば……ポートマフィアの女の子の方『黒雪』だっけ?なんか白雪さんと似てるな……
あと……
僕もそろそろ二人の行動に恥ずかしいので目を逸らします。
「着いたよ」
と鈴の様に鳴り響く声の持ち主はあの依頼人者の妹の方であった。
二人は、ある暗いところの道を指す。
あれ?白雪さん?
僕は、白雪さんを見失ってしまった。
谷崎さんたちは依頼人者の二人の後を追う。白雪さんが分かる様に僕は、片方の手袋をここに置いて二人の後を追った。