第18章 ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス
僕は、二人を見る。
二人ともニコニコしている。
想像もつかん……
太宰さんなんかもう、顔に影ができて笑ってるし、その逆に白雪さんなんか、天使の笑顔なのに……
「無駄だ。小僧。武装探偵社七不思議の一つなのだ。こいつらの前職は。」
と国木田さんが諦めろと云っている。
すると、谷崎さんが何か思い出したように
「最初に中てた人に賞金が有るンでしたっけ。」
賞金!?
「そうなんだよね。」
と太宰さんが珈琲を匙(スプーン)で混ぜる。
「誰も中てられなくて懸賞金が膨れ上がっているンだよ。」
と白雪さんが、珈琲を飲む。
白雪さんは兎も角。太宰さんは、働いてなさそうなので何もやっていないのでは?と僕は考える。
「敦くんも参加する?確か今の懸賞金は……」
「「七十万だ/だよ。」」
僕の目は、ギラリと光る。
ここで、最後の確認。
「中てたら貰える?本当に?」
「「自殺主義者/篠葉白雪に二言は無いよ」」
僕の目は、光る。