第13章 或る爆弾
が、しかし___
国木田さんはあっさり爆弾魔に投降した。
「妙な素振りをしたら皆道連れだ!」
爆弾魔はもっと焦る。
「まずいね、太宰さん。」
「うん。探偵社に私怨を持つだけあって、社員の顔と名前を調べてる。」
そして、二人は続ける。
「「社員の私が行っても余計警戒されるだけか…………さてどうしたものか」」
とその時、僕は二人と目が合う。
そして、二人共ニヤアと笑う。
嫌な予感しかしないんだけど……
「や、やややややめなさーい!」
なんで……
「親御さんが泣いてるよ!」
僕がこんなにことに……なるんだ?
「な、何だアンタっ!」
ひいい怖い!怖い!
この作戦内容はこうだった。
社員が行けば犯人に刺激。
なら、僕だったら無関係で面の割れていない。
同類(イコール)
落伍者の演技をして人質を助ける。
と言う内容であった。