第38章 過去
しかし、
事が起きたのは私が一人であるマフィアを滅ぼした時であった。
そのマフィアには、一人異能力を持つ者がいた。
私は、そいつに手こずっていた。
「チッ。」
「おや?もうだめですか?ポートマフィアでも、弱い者ですね。」
男は笑う。
……っ!?
私は、敵の攻撃を喰らう。
「黒雪!!」
は?なんで?
私は、自分の名前を呼ぶ声を最後に意識を飛ばした。
「・・・・・・。」パチ
目を覚ますと、そこには太宰さん、中原さん、白雪がいた。
「黒雪!!」
「よかった!」
私は、訳がわからなかった。
「なんで、私が此処に?」
「覚えてないの?」
白雪が云う。
え?何を?
「芥川くんが黒雪を助けたんだよ?」
は?嘘でしょ。
「違うでしょ。」
「いや、本当。」
なんで?
あれ?でも、私が最後に見たのは、
芥川くんであった。