第38章 過去
「貴様が白雪さんの双子の妹でも、気が済まない。」
「え?殺る気ですか?」
私は、異能力を発動しようとする。
芥川くんも発動しようとする。
「手前ら、何してんだ。」
げっ。
「「中原さん……」」
「手前ら、今日限りだからちゃんとペアらしく振る舞え。」
この仕事を任されたのは、芥川&私(メイン)と中原さん(サポート)の三人であった。
「嫌です。」
「中原さん、此奴が悪いんです。」
互いに主張する。
「はあ、まあ良いから。仕事終わらせよ。」
中原さんが呆れてため息をつく。
私と芥川は、仕事をさっさと終わらせてこいつから離れようと考えていた。
「芥川、荒すぎっ!」
「貴様よりマシだ!」
「なんですって!!」
「僕の方が、良い能力だ!」
仕事ではなく、もうポイント集めゲームのようなものになっていた。