第37章 番外編2【海&思い】
(太宰目線)
「わ、私も……太宰さんのことが……」
“好きです。”
……っ!
私は、ずっと勘違いをしていたようだ。
私たちは、ずっと前から互いに思い合っていたのだ。
「ありがとう。」
私は、ぼそりと小声で言った。
嬉しい以外の言葉が思いつかない。
「太宰さん。」
私は、白雪ちゃんに呼ばれたので、白雪ちゃんの方を向く。
すると、さっきの仕返しのように
私の唇に、彼女の唇を重ねた。
私たちの互いに思い合っていたこの感情が、今結びついた。
私たちのこれからは、ここからであった。