第32章 人を殺して死ねよとて
「太宰が行方不明い?」
国木田さん……もう少し慌てて下さいよ。
「また川だろ。」
「また土中では?」
「また拘置所でしょ。」
「また女性との心中でしょ〜。」
国木田さん……賢治くん……乱歩さん……白雪さん……
この人たちは、一体どんな過去があったんだ?
「しかし、先日の一件もありますし……真逆マフィアに暗殺されたとか……」
「いや〜。太宰さんがそんなことで死なないよー。」
とクッキーを摘む白雪さん。
「でも……」
「ボクが調べておくよ。」
とドアから出てきたのは、
「谷崎さん!」
「谷崎さん、何回解体された?」
へ?白雪さん何聞いてるの?
「……四回」
辺りして暗いオーラが漂う。
「?」
「敦君。探偵社で怪我だけは、絶ッ対にしちゃ駄目だよ。」
もっとよく分からない。
すると、みんながピクッと反応する。
ガチャリ
入ってきたのは、与謝野さんであった。