第19章 弍点ホ 文字〜光秀〜
「ありがとうな。」
「ありがとうございます、咲良様。」
二人は、手紙を受け取るとササッと読む。
やっぱり、早く読めるんだな。
私には、ちょっとしか読めないや。
「?咲良様どうされましたか?」
「え、えーっとね……私文字読めたらいいなって思って……エヘヘ。」
私は、この時代の人にそう言うことが少し恥ずかしい気分になった。
「お前、字読めないのか?あの変な紙の文字は読めたのにな。」
あの変な紙というのは、楽譜のことだろう。
「あれは、楽譜というものです!!意地悪しないでください、光秀さん!」
私は、光秀さんに言う。
「では、また今度。私が教えましょうか?」
と三成くんがエンジェルスマイルで言う。
天使……