第1章 タイムスリップしっちゃった!?
「貴様、いつまで握っている気だ?」
「え?あ。ご、ごめんなさい!!」
私は、男性の手を離す。
って、私助けてあげたよね?
あ、やばい。煙吸いすぎた?
「貴様、何者だ?」
男性は、私に聞いてきた。
私は、今気づく。男性の格好が現在の格好ではなく、時代劇などでよく使われる鎧であったことを。
「私は、華山咲良です。あなたこそ誰ですか。あとその格好なんですか?」
私は、下から目線で男性を睨む。
「貴様、この俺を知らないのか?」
知る訳ねえだろ。
「まあよい。俺の名は、織田信長だ。」
・・・・・・は?
「はああああああああ!?」
私は、思わず大きな声を出す。
「貴様、うるさいぞ。あと、お前のその妙な着物はなんだ?」
「えっと……信長…様、でしたっけ?……今って……何年ですか……?」
私は、恐る恐る聞く。
「お前、馬鹿なのか?今は、天正10年だ。」
天正?テンション?
んなわけあるか!!!
私の脳内がぐっちゃぐっちゃになっていた時、新たに一人の男性がやってきた。