第1章 タイムスリップしっちゃった!?
「はは。これ、すっごく手首が痛くて弾いていた時の写真だ〜。」
私は、思わず苦笑。
まあ、当たり前なのだろう。
今も、少しだけ右手首と左の薬指が痛い。
本番頑張って弾かないと!!
私は、そう思ってしばらく観光地に向かう。
「・・・・ルルルルー ルルル ルールルル ルー ルールルル……」
私は、本番で弾く曲を口笛で歌う。
しばらく歩くと、本能寺の跡地についた。
「ここが、織田信長が暗殺されたところか……。」
私は、1拍1礼をした。
とその時
「あれ?雲行きがあやしい……。」
私の予想は的中した。
ザザザザ
雨が降り出してきた。
私は、雨の音に耳をすませると、誰かがくる足音の♭シの音が聞こえた。