第2章 壱点ハ 治療〜家康〜
私は、家康さんに連れられてある部屋にいた。
「はい、右手見せて。」
「はい。」
私は、自分の右手を家康さんの方に持って行く。
「はあ。あんた、ずっとこのままにほっていたの?」
気づくと私の右手首は、少しだけ紫がかかっていた。
「これは、一回冷やしてから軟骨を塗るから、……ちょっと待ってて。」
と言って、家康さんは部屋から出て行った。
「はあ。」
「咲良さん?大丈夫?」
!?
私は、思わず天井を見上げる。
すると、佐助くんが出てきた。
「佐助くん。おはよう。」
「おはよう、咲良さん。手首の怪我大丈夫?」
と佐助くんは私の右手首を見つめる。
「うん。この怪我、前のコンサートの時にちょっと捻っちゃって。そして、昨日のさらに捻っちゃったの。」(苦笑)
「それは災難だね。」
「本当。」
しばらく私たちは話していた。が、家康さんが帰ってきたその前に終了。