第2章 壱点ハ 治療〜家康〜
「咲良様!?」
「咲良!?大丈夫か!?」
「咲良、隠してなかったのか?」
武将のみんなは、声をあげて心配する(家康さん以外の人ですけどね)
私は、思わず右手の手首を抑える。
昨日の夜……いや、信長様を助けた時に右手の手首を捻ったのだ。
ケホケホケホケホ
そして、信長様を助けた時に吸ったあの煙で肺が少しやられた。
「家康。」
「はい。わかりました。」
信長様が、家康さんの名前を呼ぶと家康さんは、私の前に立ち
「早く立って。治療するから。」
と言って、私の左手を取る。
そして、私と家康さんは一緒に広間から出る。