第3章 ヴィランとヒーロー
その後、あいつはすぐ返事をして来たそうだ
明日からヴィランになる
そう言ってあいつは事務所に帰ってきた
復澤
「最悪だな〜…明日からだって…早すぎたよ…」
消太
「俺でいいなら、何時でも話を聞いてやる」
復澤
「何時でもって…ヒーロー活動があるでしょ…」
消太
「じゃあ時間を決める。夜の11時でどうだ?」
復澤
「うん…毎日する…絶対…」
背中をさすりながら…彼女は俺に頭を傾けた
そして泣きながら、
復澤
「ごめんね…サイドキックなのに…敵側に行っちゃって…ごめんね…ごめんね…」
ずっと謝ってきた
消太
「そう思うならもう謝るな」
復澤
「!…うん……ねぇ…私がこの仕事終わっても…サイドキックとして…一緒にいていい?」
消太
「もちろんだ」
その翌日、彼女は事務所宛に当分の間は活動が出来なくなると書いて行った