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君と紡ぐ100のお題
第1章 blue
「…智くん、」
「やだ」
彼女の膝に左の頬を乗せ腰に腕を回す。
彼女が、この部屋から出ていけないように。
大野智、30過ぎ(あえて言わないよ年齢は)
ガキっぽいことをし初めて15分。
彼女が部屋を出ていこうとするので
必死にそれを止めている。
ほんとうは、
"いってらっしゃい"
そう言いたいのに。
何故だか今日はそれが言えなくて。
あんなに恋愛体質じゃないと言われ続け
自分でもそれは実感してて
それなのに、彼女には、
いつからおいら、
こんな風になったんだろう。
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