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君と紡ぐ100のお題

第5章 purple








『松本さん機嫌悪い時はそっとしとけば
 直るから、関わっちゃだめだよ』


『寂しがりだから関わらなさすぎるのも
 ダメだよ』

『適度にね、それが大事だから
 あの人の場合』



と松本くん対策を次々と伝授してくれる
同世代。



『たぶんね意外と甘えん坊だと、
 ってあーまだ喋ってんのにー!』

『もしもし?』






電話の相手が急に変わる。




「あ、もしもし」

『…長くね?』



松本くんが少し不機嫌だ。



「松本くんが勝手に代わったんでしょー!」

『そうだけど、仲良しすぎるわ!』

「…ふふふ、皆松本くんをお願いします、だって」

『は?もう30だっつーの!』


と言う彼は心なしか嬉しそうで。





「…シチューしかないけど、
 帰ってきてくれます?」




そう尋ねると




『あ、急に食いたくなったかも』と言う。







また電話の後ろで

(早く帰れ!)
(明日シチュー持ってきてね!)
(バカップル―!)


と色んな野次が飛ぶ。






『じゃあ、また着いたら連絡する』

「うん」




そう言って電話を切った私は
なんだか今日の朝より
松本くんとの関係に自信が持てた。





これも嵐のみんなのおかげ。















END.



















「シチュー嫌いなの?」
「ううん、そんなことない」
「へえ(やっぱりあれはただ言いたかっただけか)」
「なに、ニヤニヤして」
「ううん、みんなに、紹介してくれてありがとう」
「別に(心配だから防御線張っただけ、特に大野さん)」


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