第4章 yellow
1月1日、
その日はそれぞれの実家に帰って、
お互いの家に初めての挨拶をしに行って。
「結婚についてはさんを
待たせてしまうのですが
きちんと考えておりますので、
どうかお付き合いを
認めては頂けないでしょうか」
と父に頭を下げてくれた彼。
相手が二宮くんだと知って
2人とも凄く驚いてはいたが
「娘が選んだ相手です。
お付き合いは2人に任せます」
とすんなり承諾してくれた。
初めての見る彼の緊張した表情が
ほどけた瞬間、私の中の糸が切れて
大笑いしてしまった。
1月2日、
一緒に暮らして初めてのお正月。