第4章 yellow
「二宮くん」
「なあに」
「…大好き」
「…は?なんなの突然」
ゲームから視線を外して呆れた顔で私を見る。
どことなく、照れたような
居心地の悪そうな表情をしていたので、
「次の差し入れ楽しみだね」
と笑ってみせた。
「…はいはい」
あなたが私の大好物を
わざわざ買ってきてくれること、
いちいち言うのは恥ずかしくて
ある時から全て
差し入れというようになったこと、
ちゃんと気づいてるんだから。
END.
「ねえ、それ何個目よ」
「えっとね、あ、…よ、よん個目…」
「子どもですか?」