第3章 gleen
あれからめでたく
お付き合いが始まって
友達ぐるみで付き合っていた俺らに
2人きり、というのは中々のハードルで。
そんな中、
彼女が家に泊まりに来て。
一足先に風呂から上がった彼女が
体操座りで身体を揺らしながら
テレビを見ている。
「ちゃん、
先に寝てていいからね?」
バスタオルを持って
風呂場へ行く前に
彼女にそれを言い残した。
「ううん、まだ眠くないから
大丈夫だよ、待ってる」
短パンから覗く太もものラインと
待ってる、の言葉にノックアウト。
犬のように抱きつきたかったけど
想像だけで止めることにして。
「…わ、かった、行ってきます」
「はい」
ふんわり笑うきみは
この状況に全く意識しないのだろうか。