第1章 blue
ご飯を食べて
お風呂に入っていて
おやすみのキスをして
2人でベッドに入る、
そんな普通の幸せがここにはある。
「…ちゃん、髪濡れてない?」
「え、ほんと?」
彼の腕の中、私の髪を撫でる。
「うん、オイラは好きだけど」
「え?」
「濡れた髪って、なんか良くない?ふふ…」
そうやって静かに笑った彼が
静かに寝息をたてて
撫でられいた手が止まる。
こんな夜
いつも私は眠れなくなる。
今の幸せが続いて欲しくて
明日なんて訪れて欲しくなくて
目をつむってしまいたくなくて
「……あしたなんて………来なければいいのに」