• テキストサイズ

君と紡ぐ100のお題

第3章 gleen





「…そう、だよね」



と明らかに肩を落とした彼。



折角調べてくれた旅館には全て
秘湯、隠れ家的、にチェックが入っていて。

もうパンフレットに載ってる時点で
秘湯じゃないと思うんだけど
そんな彼の「2人で旅行に行きたい」
という真剣さが嬉しかった。


彼もわかってる。
ちゃんと自覚はしているんだ。




パンフレットをしまう彼を見つめて言った。





「…次のお休み、お弁当持って
 誰にも見つからない場所探してみよっか?」




旅行は難しいかもしれないけど
外でお弁当たべるくらいなら
何処か、

2人だけの場所があるかもしれない。






彼が私のその言葉に、
うん、と笑って答えてくれる。


今はまだ低い低いガードレールだけど

私もいつか雅紀くんのように
なんでも飛び越えられる日がくる

かもしれない。









END.







「誰もいないなら外で変なことしても」
「駄目です」

/ 449ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp