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君と紡ぐ100のお題

第2章 red









「翔くんの方が寒いでしょ」

彼の質問にふ、と笑いが漏れる。


仕事でロシアにいる彼からの電話。
心配してか、子供を心配するような
そんな質問ばかりをぶつけてくる。


『あ、そっか』と電話越しに聞こえる
久しぶりの彼の笑う声は暖かいけれど



それが余計に私を寂しくさせた。



どうせなら


どうせ会えないなら
声なんて聞かなければよかった、
だなんて。





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