第2章 red
私が独りで寝るはずだった
いつもは彼が使っているベットに
二人で入る。
入ったものの
翔くんは私に背中を向けた。
「ねえねえ翔くん」
「な、なに」
「襲わないの?」
「な!なななな」
「・・・(なななな?)」
後ろを向いた彼に、もう一度
ピタッとくっついた。
「くっついて寝てもいい?」
「もう、くくくっついてまよね」
「なんて?」
「う、うるさいバカ」
「・・・(バカ、珍しい発言)寒いんだもん」
「さ、寒いの?」
「うん(心配はしてくれるのね)」
「毛布、いる?」
「ううん、翔くんが
こっち向いてくれたらいい」
「・・・何?何なの、俺を死なす気?」
「へへへへ」
二人で仲良く昔の話して寝ました。
私達はまだそれでいい。
END.
「ねえねえねえ」
「もう!何!(まだ寝ないの!?)」
「好き」
「うん!俺も!(あ、れ、言っちゃった)」