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君と紡ぐ100のお題

第2章 red







「テレフォン使う?」

「え!いいの!?」

「うん、いいよ」

「…翔くん、誰に…」

「フィフティーフィフティーもあるよ?」

「じゃ、じゃあそれで!」



ではしっかり聞いてください、と
翔くんが2択を出してくれる。



「A.昔、プロポーズの約束をした日、
 B.今、プロポーズしたいと思った日、
 さあどっちでしょう」



「………」




今、なんて





「ほら、答えないと
 時間切れになるよ」



「だ、って翔くん…それ」





どっちを選んでも






私が正解する答え、だよね?














「に拒否権なんてないんだから、ね?」




折角綺麗に整えたネクタイを
ゆっくり緩めて近寄る彼が
いつもの優しい穏やかな笑いではなく。


時々感じていた
胸を震わせるようなこの感じは


目を細めた笑顔から覗く
サディストの香り。








END.
















「前から思ってたんだけど
 翔くんってほんとは」
「なに?塞いでほしいの?その旨そうな口」

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