第23章 3対3
トスの精度がすごい勢いで増していき1セット目を勝利した
田中
「どうだオラァァァ!!!
月島ァコラァァ!!
俺と日向潰すっつったろうがァァ!!
やってみろやおらァァ!!」
『なんで龍が威張ってるの?』
菅原
「ほんとなんで一番威張ってるのかな~」
田中
「Σあっえっ?」
縁下
「そーだー!1年のおかげで打ててるクセに~」
木下
「態度でかいぞ~」
成田
「ハゲー」
田中
「今普通に悪口混ぜたの誰だゴラァ!!(怒」
続く第2セットでも飛雄と翔陽のクイックが決まり着実に点を稼いでいった
接戦を制しセットカウント2-0で勝利を収めた
試合が終わり龍はふらふらしながらこちらにやって来た
田中
「だ、大地さんもスガさんも
あいつらにあんな攻撃が使えるって見抜いてあんなこと言ったんスか!?」
澤村、菅原
「Σえっ!?」
『ふふっそんな事考えてるわけ無いでしょ』
菅原
「俺は「もっと日向が打ちやすいトス上げたれよ」って意味で言ったんだよっ」
澤村
「俺は影山の多少無茶なトスにも日向なら合わせられるようになるかなっておもってた
でも、いい意味で裏切られたな~」
『翔陽が合わせるんじゃなくて飛雄が翔陽に完璧なトスを上げた翔陽がどこに跳んでもね』
菅原
「セッターがスパイカーに気持ちよく打たせるっていうのはすっごく当然のことなんだけど
その“打たせる”の精度がとんでもなく高い」
『翔陽がへたで“打てなかった”からこそ飛雄の真骨頂を発揮出来たんだと思うよ』
澤村
「未熟でも天性のスピードやバネを持っている日向
その能力を高い技術で完璧に活かす影山・・・
互いが互いの能力を最大限に引き出す・・・
これは予想以上に凄いコンビが出来ちゃったかもな」
日向、影山
「キャプテン!!!」
澤村
「Σ!?何―――・・・!」
スッと差し出したのは入部届大地は受け取り潔子と山城に“アレ届いてたよな?”と言った
潔子と2人で持ってきたのは“烏野高校排球部”と書かれたジャージ
澤村
「これから烏野バレー部としてよろしく!」
日向、影山
「・・・おす!!!」