第3章 2人の時間
「ユイちゃん・・・キスしていい?」
「だ、ダメです!」
「えー、いいでしょ?」
「ダメですって!」
「キスしてくれたら治りも早いんだけど」
「え・・・」
ユイが考えてるとノエルの顔が近づいてきた。
「すきあり♪」
ノエルの唇がユイの頬に軽くチュッと触れた。
「あっ・・・」
「ほっぺでがっかりした? 唇がよかった?」
「ち、違いますよ!」
「心配しなくても、これからたくさんしてあげるから」
「違いますったら!」
ユイは真っ赤になって反論した。
「照れちゃってかわいいなー、ユイちゃんは」
ノエルはクスクス笑ってる。
(もう・・・かなわないな・・・ノエルさんには)
ユイはおかしくなって笑ってしまった。
紅茶とお菓子の香りに包まれながら、これから2人の時間が始まる--