• テキストサイズ

真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第14章 陽のあたる場所


.



「水、出ねぇんだけど...」

「えー?さっき手ぇ洗った時は出たよ?」

「出たよなぁ?」



蛇口をいくら捻っても出ないって言うから、

ちょっと代わってって、ニノの肩を背後に追いやって

パッキン部分を押さえたりなんかして、色々やってたら



「おわっ!!!」



いきなり蛇口が外れて、水が噴き出てきた。



「ちょっ!!お前なにやってんだよ!!!」



ニノが慌てて被ってたタオルで元を塞いで、

取れた蛇口を無理矢理押し込んだけど





「...っとに!お前は手伝いに来たの邪魔しに来たのなんなの」



ブツブツ言うニノにごめんって謝る。

ビッショビショになった俺は


ご主人様に怒られたワンコみたいにシュンとなった。








「着替え、ちょっとまって確かこの箱」



ダンボールを開けるニノの後ろに突っ立って

“待て”状態の俺


だったけど......




「びぇっ、くしょん!!」



大っきなクシャミが出ちゃって、
また、ニノに面倒くさそうに睨まれた。




怒らせちゃったかなぁ、俺。




.
/ 308ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp