第5章 番外編 小さな王様の観察日記
(ご主人様の場合)
やつがれは鷲のレグルス。名はやつがれを拾ってくれたルプスが付けてくれた。
まぁご主人ともいえるな。しかし、ルプスとやつがれは兄弟であり、相棒であり、友人なのだ。
つまりは対等、下僕ではない勘違いするな!!
やつがれは大きな羊や子牛だって簡単に鷲掴みし食べれるのだ!やつより年下だが優秀なのだ!!!
「レグルス~~~!!!お前また俺の手紙悪戯してぇ!!!絶対許さないぞ!!!」
おぅ!?しまった、昨日何の手紙かと思って器用に封を開けるつもりだったのが加減を誤り破いてしまったものだ!?
あの様子ではやつがれの大嫌いなアレをするつもりだ!!?
ここは、ひとまず退散!!
「こら!!逃げるな!!!」「ぴぎっ!?」
お、遅かった・・・!
「ふーっ!!!」
うぎゃ!?や、やつがれは鼻に息を吹きかけられるのが苦手なのであります!!その上首の後ろを擽られるとむず痒い上、息が・・・ぐ、くるしい!!?
「ピヒョ~~~ロロロ!!?」「全く!!反省した??」
うぐぐぐ・・・そもそもルプスがあんなところに無造作に置いておくのも非があった。やつがれは悪くない!!
「うわっ!?レグルス、おま・・・わっぷ」
やつがれは自慢の白い羽で羽ばたきルプスの顔めがけてばたつかせました。
「あははは、こ、こら!やめ・・うひゃひゃ」
やつがれの羽が頬や首筋にあたってこそばゆいのか転げまわるルプス
やつがれの勝利です!やつがれは強いのです!!