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【A3!】劇団員たちとの楽しい日常。

第7章 コスモスと悪戯。



「はる」

「ッひ、」

「なにその反応。ひどくね」

「や、ちがくて…あの、」


 中庭で洗濯物を取り込んでいると突然耳元で声が聞こえ、思わず飛び上がるとその声の主である万里くんが不満げな声を漏らした。万里くんの手が腰に回りぎゅっと抱き締められ、その回された手に自分の手を重ねて顔を僅かに万里くんへと向けると肩に顎を乗せて私を覗き込む万里くんと視線が交わる。
 ふわりと香る爽やかな柑橘系のコロンを乗せた柔らかな髪が首筋を擽りぴくりと肩が跳ねる。万里くんと付き合い始めて数ヶ月。まだ万里くんにはバレてないけど私は耳や首筋、うなじが性感帯で僅かな刺激にも弱い。だから髪をなるべく伸ばして隠しているんだけど。


「……、」

「万里く――」

「もしかして首弱い?」

「、」

「よえーんだ」


 きちんと見えない万里くんの口角がにんまりと弧を描いたのが分かった。彼の面白いことへの好奇心は恐ろしいほど旺盛で、今まさに首筋へと吹きかけられた息がそれを表している。息が当たったところを押さえようとした一瞬早く、私を抱き締めていた手が私の手を押さえ込んだ。くつりと耳元で笑う声が聞こえる。まるで甘えるように擦り寄ってきた万里くんの髪が容赦なく私の首筋を撫で、下唇を噛んで声が出ないように堪えた。
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