第6章 ダリアと怪我。*
昼間はまるでサボったようなものだったので夜ご飯の準備をする為にキッチンへと立つ。いつの間にか帰ってきた劇団員たちにすぐ用意をすることを伝え、冷蔵庫の中と相談しながらご飯を作り上げていく。
お腹を空かせた学生組を先に食べさせ、テーブルが空いたところから大人組へと料理を出していく。自分は全員が食べるのを確認した後に食べようと食べ終わるのを待っていると、既に席についていた三角くんが隣をぽんぽんと叩いた。
「はる、一緒に食べよ」
「あ、私はもう少し後で」
「だめ。一緒に食べるの」
「、それじゃあ」
お言葉に甘えて、とご飯をお茶碗に盛り三角くんの隣へと座る。運が良いのか悪いのか、目の前に座っていたのはあの時帰ってきた東さんと密さんで、なんとなくの気まずさを勝手に覚えた。何を思ったのか、東さんがにっこりと笑みを浮かべて私と三角くんを交互に見た。
「なんだか二人、前より仲良くなったんじゃない?」
東さんの言葉に心臓が大きく跳ねる。なにか変なことをしただろうかと思案するも思い当たる節がなく変な顔で笑ってしまった。隣の三角くんが楽しそうに笑う声が聞こえて嫌な予感が走る。
「はるとえっちしたからかな~」
自分の耳を疑う言葉に勢いよく三角くんを見た。当の三角くんは「ね~」と呑気に笑っていて、目の前の二人は無言で私を見ている。そして終いには背後のソファー群でテレビを見ていた面々の大きな驚きの声が降り注ぎ、上手く誤魔化すことも出来ない私は頭を抱えることしか出来なかった。
了