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【A3!】劇団員たちとの楽しい日常。

第5章 アネモネとキス。2



 ばたばたと朝の身支度を済ませて寮を出ていく劇団員を見送りながら使い終わったお皿を片付けていく。お皿を洗いながら残った人は誰かとソファーで寛ぐ面々を確認するといつもと同じ人たち。でもたぶん三角くんはこれから出かけるだろうし、東さんは用事があると言っていたはず。誉さんも打ち合わせに行ってその後紅茶を買いに行くとかなんとか。紬さんと丞さんは演劇を見に行くって言っていたし。シトロンくんも今日は図書館に行くと言っていた。あと密さんは、


「………」


 そういえばいない。いつもならソファーで寝ているはずなのにと考えてから、朝も早いしまだ寝ているのかも知れないと思い至る。普段から特別用事があって出かけてる人ではないし、わざわざ起こす必要もないだろう。


「(ふたりきり、なのかな…)」


 考えて頭をぶんぶんと左右に振る。二人きりだろうと私は家事をしなくてはいけないし、それになによりお付き合いをしているわけでもない。変に期待するのは密さんにも失礼だから。そこまで考えて気分が落ち込んでしまった。わかってはいるけど改めて考えると凹む。

 お皿を洗い終えると次は洗濯をしようと洗濯カゴを持ってそれぞれの部屋を回る。大体の人は洗濯物を出してくれるんだけど、特に至さんなんかは面倒がって出してくれなかったりするのでいない内に回収する必要がある。この間至さんがいるときに部屋に入ったら怒られたし。
 天気も良いし今日は自分の部屋のシーツでも洗おうかと劇団員たちの洗濯物を洗濯機で回しながら考える。毎週各組ごとにシーツ洗濯はしてるけど自分の分は後回しにしがちだし。無事に衣服を綺麗にしていく洗濯機に頷いて自分の部屋へと向かった。
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