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【A3!】劇団員たちとの楽しい日常。

第4章 風邪を引いた日のとある日常。



 目を覚ますと当然のことだけど紬さんの姿はなかった。カーテン越しに柔らかな日差しが差し込み、鳥の囀りが朝であることを教えてくれる。体を起こすとだるさもなく、額に手を当てると熱もないように思える。昨日のみんなの看病のおかげで治ったようでほっと安堵の息を吐いた。
 談話室へ行くと早朝だというのにソファーに左京さんが座っていた。新聞を読んでいるようで、新聞から視線を上げると私を見て新聞をテーブルへと置いた。立ち上がり私に歩み寄ってきた左京さんへ挨拶をするといつもより柔らかな表情と共に挨拶が返ってきた。一度頭をくしゃりと撫でられ額に手を当てられる。


「…熱はもうないみたいだな」

「、おかげさまで治りました」

「まだ下がらねえようなら病院に連れて行くつもりだったが」


 珍しく小さく笑った左京さんに思わず言葉に詰まる。しかしすぐさま左京さんを見上げると身支度をしてきますと洗面所へと向かった。少しときめいたことを心の中で紬さんに謝罪をしつつ歯を磨いて顔を洗う。タオルで顔を拭いて顔を上げると、鏡越しに密さんと目が合い驚きのあまり肩が跳ねた。


「…ごめん」

「あ、え、?」

「俺と中庭で寝たから…熱出したんでしょ」

「違います!ちゃんと髪乾かさないで寝ちゃっただけで…だから密さんのせいじゃないです」

「…本当に?」

「はい」

「そう…よかった」


 笑いかけると密さんも安心したようにふわりと頬を綻ばせた。なかなかタイミングが合わず昨日謝りにいけなかった、とも言ってくれて、密さんなりに心配してくれたのかと嬉しくなる。無事に熱が下がったことを伝えると頭を優しく撫でられ、もう一度寝て来ると密さんは自室へと帰っていった。
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