第6章 踏み出さない人に結果は決してやって来ない
オールマイトによれば状況設定は、
敵がアジトに核兵器を隠していて
ヒーローはそれを処理するため
制限時間内に敵を捕獲するか
核兵器を回収すること。
敵はその逆・・・ということらしい。
「チーム及び対戦相手はくじだ!」
『適当なんだぁ・・・』
「プロは他事務所のヒーローと
急造チームアップする事が多いし
そういう事じゃないかな・・・」
『ほぁ~、さすが出久くん!』
そんな話をしながらくじを引く。
(私はBチーム・・メンバーは・・・)
自分のチームメイトを見つけ、
パッと表情が明るくし駆け寄った。
『お兄ちゃん!と、障子くん!
よろしくお願いします!』
「お前ら兄妹と3人チームか・・よろしく頼む。」
障子くんが触手についた口で喋る。
・・あの個性どうなってるんだろう。
不思議そうに障子くんの触手を見てると、
無言だったお兄ちゃんが口を開く。
「よろしくするまでもねぇだろ。
すぐに終わらせる。」
そう言い捨てるお兄ちゃん、
それをたまたま近くに居た勝己くんに
聞かれたらしく睨まれてしまった。
(口調は違うけど、
勝己くんと似てるとこあると思うんだよね・・・)
戦闘訓練が始まる前から
私だけハラハラしていたのだった。