第9章 安土で(2.5)
(どうしてさっき……)
私は考えていた。
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政宗「そうか、そ…」
三成「それでしたら後ほど、
私が案内する予定でした」
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普段なら人の話を遮って自分が
話したりはしない。
それなのに…
どうしてだろうか。
(政宗様が舞様に城下の案内を
するのが嫌だった…
自分がしたかった)
何故、そんなことを思うのかは
わからない。
考え込んでいると……
「三成くん?どうしたの?」
舞様が顔をのぞきこんでいる。
(っ…いけない…舞様に
心配させてしまった。
…すぐ考え込んでしまうのは
私の悪い癖ですね。)
三成「え…?
い、いえ、なんでもございませんよ。」
内心で自分自身に
苦笑しながら、笑顔で答える。
その後上の空で二言三言、
会話をし、
舞様の着替えが
終わるまでここで待つことになった。
舞様が部屋を出てすぐ、
政宗様と光秀様が笑い出す。
三成「…?
どうかされたのですか?」
政宗「っく……
いやまさかお前に春が
来るとはなぁ……くっ…」
光秀「めでたい、
と言ってやりたいが如何せん
お前も舞も疎そうだから
大変だな…せいぜい頑張れよ……
くくっ……」
2人は笑いを噛み殺しながら
答えてくれるが…
三成「あの…どういう意味で…?」
何を言っているのか
さっぱりわからない。