第5章 後輩ー翔ー
翔「連絡よこすとは思ってたよ」
あれから 翔さんのLINEに連絡を入れておいた
『どういうつもりですか?』 と一言
仕事終わりの翔さんから連絡がきて
そのまま 私の部屋に来てもらった
ニ「コーヒー?酒?」
翔「酒飲みたいとこだけど車だからな
コーヒー貰える?」
ニ「了解」
コーヒーを煎れて 翔さんの前に置く
明らかに苛ついてる
上唇に親指を当てて 黙ってるのは
何か考えてる時の翔さんの癖
舐めないでくださいよ
私だって
ずっとあなたといるんですからね
わからない訳ないでしょう
翔「智くん どう?」
ニ「なんで私に聞くんですか おじさんに直接聞けばいい 何に怒ってるの?って」
翔「俺が何も言わないことに怒ってるんだろ そのくらいわかる
どれだけ一緒にいると思ってんだよ」
口調がきつい
普段は おじさんには気持ち悪いくらい
優しい口調で
そこまでじゃないにしろ
私たちにも 穏やかに話すのに
ニ「単刀直入に聞きます 菊池に何を
言われました?」