第43章 決意
智「話が あるんだ」
大阪での仕事の後
智くんがみんなを自分の部屋に集めた
日付が日付だったし
メンバー全員 ニノの誕生日を祝うもんだと
智「嵐としての活動を終わりにしたい」
『は…?』
全員 事の事態が飲み込めなかった
ゆっくり咀嚼するように智くんの言葉をかみくだく
今 何て言ったの?
あなたがこの仕事があまり好きじゃない事くらいわかってる
人の前に立つことは
あなたが本来したかった事じゃない事くらい
どれだけあなたと一緒にいると思ってるの
どれだけあなたを見てきたと思ってるの
誰よりも側で
なのに そんな事を思っていたなんて
どうして 俺に相談してくれなかったの?
どうして 俺に1番最初に話してくれなかったの?
そんな事ばかりが ぐるぐる頭の中を駆け巡る
明らかに動揺している俺を見て
あなたが優しく でも強く言った
智「ごめんな翔くん 1人で勝手に決めて でもこれはおいらの考えだから翔くんを巻き込みたくなかった それに言うなら全員にきちんと いっぺんに言いたかったんだ」
ああ あなたは
もう随分前から考えて そして決めたんだね
なら 誰が何を言ったって 聞きやしない
どこまでも 自分に厳しく真っ直ぐな
大野智 だから