第1章 君に捧げるエンブレム
翔「ふぁーっ」
智「おっさんか(笑)」
翔「お兄さんな(笑)」
湯船に浸かっておっさんくさい声を出す翔くん
ツッコむと 安定の返しで
翔くんを抱える様に 翔くんの後ろに入り込む
翔「え あなたが前じゃないの?」
智「介護するほうが前っておかしくねぇ?」
翔「あなたに触れないんだけど」
智「うっさい いーからよりかかってろよ」
翔「ふふ じゃあお言葉に甘えて でも重いよ?」
そう言いながらも 全体重を預けてくるわけではなくて
控えめに そっとおいらの肩に頭を伸せる
湿気で少しペシャリとした髪を指ですくと
翔くんの肩の力が少し抜けたのがわかる
智「頭洗うのが先か それともヒゲ?」
翔「え ヒゲも剃ってくれんの?」
智「おう 剃ってやる」
翔「なんかこえぇ」
智「ヘタレか(笑)」
翔「うるさいよ(笑)」
おいらの大好きな翔くんの顔
カミソリで傷つけるようなことおいらがすると思うか?
浴槽の縁に座って太股に翔くんの頭を乗せて
翔くんお気に入りのシャンプーで頭をアワアワにする
頭皮をマッサージしてやると目を瞑って気持ち良さそうにして
その 気持ち良さそうな顔 イケメンだなぁ