第35章 俺達の共通点てなに?
ニ「…はぁ…んっ」
相「…気持ちいい…?」
ニ「…気持ちいい… でも…唇が寂しい…」
ニノちゃんの色香にやられて
身体中にキスしまくってたら そんな事言うの?
顔を見ると
唇を少し開けて 舌をちらつかせて
もう なんなの このエロさ!
相「言ったね 容赦しないから」
ニ「挑むとこ…んっ んんっ…」
差し出された舌に吸い付くようにキスすると
俺の首にしがみついて
必死に 快楽を追ってる
恋人として
こうやって 甘い時間を過ごすようにはなったけど
実際 まだ 身体を繋げてはいない俺たち
どうしても
ニノちゃんを壊しちゃいそうで
それも 不安になる原因のひとつなのかなぁ
ニ「…また ドットコムですか…?」
相「ん? 違うよ」
ニ「こうやって 目の前であなたを感じてるのに どうして伝わらないんでしょうね…」
俺の頬に ふわっと
その ハンバーグみたいなまるっこい手を
優しく 優しく 添えて
ニ「私があなたをどれだけ好きだと思ってるの…?」
相「ニ…」
ニ「…好きです 雅紀… 大好き 愛してる…」
相「俺も…大好きだよ…和也…」
大好きな人が 自分を大好きって 言ってくれる
その共通点は 何にも敵わなくて
何をそんなに難しく考えてたんだろう って
馬鹿らしくさえ 思えたんだ