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俺たちのSong【気象系BL】

第1章 君に捧げるエンブレム 



新春ドラマが決まった
主演は翔くん
おいらたちの中で一番適役だと思う

でも
車椅子を操ってバスケをするなんて
正直心配でもある

役作りのための試合の映像を観たら
めっちゃ激しいし

なんでも真面目にやりすぎる翔くんだから
車椅子の練習と 役作り
そんなにいっぺんに 器用なタイプじゃねぇのに



智「翔くん! 台本…なに?これ 血?」
翔「え」

翔くんの部屋に来て
リビングテーブルに山積みになってる資料たちと一緒に置かれた今回の台本
茶色いシミみたいなのがついてる

翔「ああ マメが潰れちゃったんだよ 大したことない すぐ処置してもらったし」
智「ならいいけど… またチームの人たちとゲームに夢中になったんだろ?」
翔「(笑)その通りです」

今回のドラマで車椅子バスケが楽しいみたいでしょっちゅうみんなで試合みたいなことをしてるらしい
楽しいならいいんだけど プレーが出来るようになるまで物凄く練習して
翔くんの手のひらはマメだらけ

そのマメが潰れたのか

智「見せて」
翔「ん」

ただでさえゴツい翔くんの手がさらにゴツゴツになってる

セックスの時 おいらの肌を撫でる時の違和感はこれか

智「ケツ撫でられる時このマメが若干かてーんだよ」
翔「ふふ なに マメの固さにまで感じんの?」
智「ばっか」




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