第55章 証し
「そ…そうか…
瑛一さんは相変わらずだな…
やっぱ…そうすんなり話は進まねえよな…」
「そうですね…
でも…母も頑張ってくれているみたいで…
少し、安心しました。」
「やっぱ……大変なんだな。
と…なると…やっぱ…桐生さんが…
どういう立ち位置にいるのか鍵になるな。」
俺には想像もつかねえ話だが…
一度決まったことを無かったことにするのは…
大変だってことはわかる。
読み通り、時間がかかるとわかり…
桐生さんが味方なのか、敵なのか…
それによって状況は良い方向にも行くし…
悪い方向へと傾く。
「そうですね…
明日…放課後に…」
「なぁ…聖知…
明日、結果がどうなっても…
俺は…ぜってえ離れない。
だから…大船に乗ったつもりでいろ。」
「幸男さん…///
ありがとうございます…
すごく…心強いです。」
俺は聖知に気負ってほしくなく、伝えると聖知の穏やかな表情を思い浮かべるくらい落ち着いた声色に安心する。
明日どうなるかわかんねえけど…
何言われてもぜってえ揺るがねえ…
聖知は俺が守る。