第1章 初めての出会い※
ーーー笠松視点ーーー
俺は海常高校 バスケ部 主将
笠松幸男だ。
今日は用事がありいつもの電車よりも早めの電車に乗り込んだ。
今日はいつもより混んでる…少しの辛抱か…
ん…たしか…あの子は……
ーーー(笠松回想)ーーー
「すいません。あの…これ落としましたよ?」
俺が電車から降りようとした時俺が落としたハンカチを拾ってくれた。
「お…おう。ありがとな。」
「間に合ってよかったです。」
「///ッ…!」
笑顔で微笑む彼女に不覚にも顔が熱くなるのを感じた。
一般的に言うなら一目惚れというやつだ。
ーーー(笠松回想終了)ーーー
会話したのはそれっきりでよく電車で見かけたりする程度だった。
珍しいな…こんな時間に…
よく金髪のチャラそうな男といるのを良く見かける…
俺のことなんか覚えてるわけねえけどな…
ん……
なんか様子がおかしい…
混んでる車内で身体を無理矢理動かして彼女を見ると目に涙を浮かべて泣いていた。
気がつくと頭よりも身体が先に反応して俺は痴漢の手を捻り上げ拘束していた。