第53章 警告※
「…さっきから…ごちゃごちゃうるせえんだよ…
相応しいとか相応しくないとか…
お前が決める事じゃねえだろ。」
「…所詮…見えてる世界が違うということだ。
お前と彼女では住んでる世界が違いすぎる。
そのうち…思い知ることになるだろう…
お前も…聖知も…」
笠松は赤司の言葉に屈することなく立ち上がり赤司を睨み負けじと言い返す。
赤司は瞳の瞳孔が開いたまま淡々と笠松に冷静に告げるとディフェンスへと戻っていく。
試合結果–––
洛山–海常
70–60
海常も負けじと得点を重ねていったが及ばず10点差で敗北した。
これが王者の実力…
まだまだ…鍛錬しなければいけない
IHに向けてやるべき課題が見つかり…お互い整列して挨拶を済ませると互いの選手は握手をして試合は終了した。
「…赤司っち……さっきのどういうことっスか…!」
「……涼太…
中学の頃に比べれば、成長はしたが…
今の実力では僕には届かない。
仲間と馴れ合うのは勝手だが……
それでは足元を掬われるぞ。」
「そうじゃなくて……」
「悪いが…更衣室に戻るよ。
また、IHで会おう。」
コート上にいた黄瀬には笠松と赤司のやり取りの会話が聞こえていて試合が終わると赤司に詰め寄る。黄瀬を上手くかわすととレギュラーメンバーと一緒に更衣室へと戻っていく。