第49章 初めての手料理※
「…これ…よく似合ってる……
だが…壊れるといけねえから…外しとくな…」
「気づいて…っ…んっ…///」
唇を離すと笠松はバレッタをテーブルに置き、聖知の言葉を塞ぐように再び深く口付けてゆっくりその場に押し倒す。
「んっ…んっ…はっ…ふぅっ…///」
角度を変えながら口付け…口内に舌を絡ませ…ゆっくり堪能するようにキスを続ける。唇を解放する頃には聖知はキスに酔しれてトロンとした瞳で笠松を見つめていた。
「っ…///
そんな…モノ欲しそうな顔してんじゃねえ…」
聖知をお姫様抱っこで抱き上げるとゆっくりベッドに寝かせる。
それと同時に笠松はあることに気づいてみるみる顔が真っ赤に染まる。
このベッドって……聖知の…だよな……
俺……入っても…いいのか……
なんか…全然俺のと……
笠松がベッドに入るとフワッと花のような匂いと入り混じって良い香りがして身体がいつもよりドクンと脈打つのを感じる。
笠松がいつも抱きしめた時…聖知からは、花の香りのような甘い匂いがするのとは別に…甘い果実のような香りがするのに気づく。
やべぇ…なんだ……これ…
今日……余裕ねえかも……//
匂いに反応するなんて……っ…
俺は変態か…っ……
笠松はいつにも増して余裕がなく…聖知には悟られないように覆い被さりそっと…頬に触れ優しく口付けると口付けまでほんのり甘く感じた。