第41章 新コーチ
「おう…聖知…
早いな……眠くねえか…?」
「大丈夫です!…昨日早めに寝たので。」
「そ…そうか……その…き…昨日…
大丈夫だったか……?」
「あ…父のことなら…大丈夫です!
うまく誤魔化したので…平気です。」
早めに公園に着くと後から遅れて笠松がやってくる。
歩きながら学校へ向かうと笠松は気にしていたようにあの後父親である瑛一と喧嘩とかしていないか気になっていた。
前に、笠松と付き合いを反対されたことがあり、その件で聖知が言い争いにまで発展したことがあったからだ。
「ご…誤魔化した…?」
「昨日はどこに出かけて何をしたとか…その…笠松先輩と…何を話ししたのかとか…聞いてきたので他の話をして逸らしました。」
「……そ…そうか…でも…やっぱ…瑛一さんの言うこともわかる……遅い時間まで…付き合わせて悪かったな…」
「そんなの…気にしなくていいです…私が…一緒にいたくて…いたんですから…」
「…///…そう…だな……昨日いきなり現れたからマジで心臓が飛び出るかと思った……」
手を繋いで歩いて聖知は昨夜の話を続ける。
笠松との付き合いを認めたはずなのに実際には穴を探すように笠松に対して瑛一は敵意を燃やしているように見える。
でも、聖知は笠松と一緒にいた事は悪いとは思っていない。
好きな人といつまでも一緒にいたいって思うのは当然のこと。
聖知は笑顔で微笑むと自然と笠松は顔が熱くなり見惚れてしまう。