第40章 初めてのプレゼント※
「……目にゴミが入ってたから…見てもらってたの……」
「あんな至近距離でか…?
……おい…まさかと思うが…あいつとどこまでッ…」
「へ…変なこと言わないでッ!
それより…な…なんで…来たの…」
「………今日…試合が終わったから……
あと1週間で帰国する……
それまで…聖知の側にいようと思っただけだ。」
作り話で突き通そうとする聖知を信じず…キス以上の関係性ではないかと瑛一の頭に嫌な予感が過ぎる。
このままでは…バレかねない…そう思った聖知は話を逸らす。
試合が終わったら来ると母から聞いていたが…
試合が終わったその日のうちに来てくれるとは思わなかった。
選手兼監督という立場である多忙な父親が…
聖知は自分の為に時間を作ってくれたという事実に嬉しくなる。
「…ありがとう…
試合は…どうだった…?」
「……いや…//
もちろん勝ったに決まってるだろ?
始まってから…」
帰国したら、またしばらく会えなくなる…
聖知は父の話を聞こうと近くに座り、その日の夜は試合の話や父のチームの事…など話をした。
瑛一も聖知からお礼を言われると思わず…照れくさそうに話をして笠松の話は反らせたと思っていた……が……
「…で……聖知は今日…あいつと……どこ行ってたんだ………」
自分の話が終わると…腕を組み不機嫌そうに話すまで帰らない気がヒシヒシと伝わってくる。
結局その日は、帰らず…瑛一は泊まる事になり…
笠松との話は逸らしつつ…その一日を終えた。