第37章 如月家
「聖知…本当に…身体は大丈夫か…?」
「だ…大丈夫ですッ…///……な…何回も聞かないでください///」
朝、目が覚めると腰の痛みがマシになり笠松先輩にお風呂を貸してもらい身支度を整えていると笠松先輩が部屋に戻ってきて起きてから同じ台詞を4回も聞き逆に恥ずかしくなり顔を赤らめて顔を逸らしてしまう。
「な…なんですか…///」
「いや…///…私服だと…思ってな……///」
「え……へ…変ですか……?」
「いや……ッ……似合ってる…と…思っただけだッ…///」
「ッ…//////」
笠松先輩にじっと見られていると思うと恥ずかしくなり私服を褒められるとますますお互いに顔を赤くしてしまう。
「今日…なんか…予定……あんのか…?」
「…えっと……本当は……行きたくないんですけど……ちょっと…前に住んでた…如月家に行かないといけなくて……」
「聖知が……日本に来てから住んでたとこ…か?」
「…はい……私は…必要ないって…言ったんですけど……母が……」
母が1人で暮らしている私を心配して桐生に今後見守るように頼んだこと、母から近いうちに姿を現すと聞いて、勝手に周りをうろうろされる前に屋敷に行き話をすることを笠松先輩に伝えた。
「……俺も…行っていいか?」
「…え…?……や…やめといた方が…いいかと…すごく…性格が悪くて…人の神経逆撫でするような話し方をする者なので……」
「1人より…2人だろ…?…それに…もしかしたら…もう会ってるかもしれねえ……それも確かめたくてな…」
「え…ほ…本当ですか……あ…ありがとうございます…///」
会ったことがあるという言葉に驚くも笠松先輩に手を優しく握られ一緒についてきてくれると聞き嬉しくなる。
行く前に屋敷に行く連絡をするためスマホを取り出すと如月家と登録されている番号と睨めっこして深呼吸して電話をかける。