第16章 嫌がらせ
ーー笠松視点ーー
「じゃあ、指切りしませんか?」
水瀬は小指をたてて手を差し出した。
っ…そ…そんなこと…できるわけ…っ…///
つい、俺は否定しちまうと水瀬は寂しい表情を浮かべていた…
っ…っ…しゃーねーなっ…///
ゆっくりドキドキしながら小指を絡めると水瀬はすごく嬉しそうに笑っていた…
やっぱり、俺は水瀬の笑った顔が一番好きだ…
ん…?
俺は小指を絡めながらふと我に返った。
俺………結構まずいことしてないか…?
興奮していたとはいえ……水瀬を怒鳴っちまったし……しかもさっきシバくって………
女相手にシバくって……不味くないか…?
俺は咄嗟に取った行動で我に帰ると興奮してたとはいえ、水瀬を怖がらせたりしたんじゃないかと不安に駆られた…
正直…怒らないにしても…悲しませたんじゃないかと思ったが水瀬から返ってきたのは意外のものだった。
「…なんで謝るんですか…?私、本気で怒ってくれてとても嬉しかったです。
正直…少しびっくりしましたけど…それぐらい心配してくれたってことですよね…ありがとうございます…」
っ…////
やべぇ…めちゃくちゃ惚れ直した…っ…///
てか…今…2人きりだよな…
さっきまで平気だったのに心臓がバクバクして俺は想いを伝えようか迷っていると水瀬は改めてお礼を俺に伝えると情けない話水瀬を直視できなく返事をするので精一杯だった。