第2章 1人の通学路
「…いってきまーす」
愛生に別れてほしいと言われたのは昨日
その後家に帰ってベットに潜り込んで
考えに考えたけど愛生が誰のことを好きになったのかとか
全然わかんなかった
…まぁ相手のことが好きになったんじゃなくて
俺のことを嫌いになった、のほうが可能性高いかも
物騒なことばっかり言ってたし
…あー…こんなことならあんなに暴言はかなきゃよかった
いや、愛生に向かって言ったことはないけどな?
その時ビュゥッと強い風が俺の髪を揺らした
「さっみぃー…」
無性に愛生のあたたかさが恋しくなった